テラ・ローザ ~プライマル・ツアー 2016~ ライヴ・レポ
TERRA ROSA ~PRIMAL TOUR 2016~
日時:2016.11.26 (Sat.)
会場:@梅田Zeela (大阪)
和製様式バンドテラ・ローザに、31年ぶりのYOU氏(Dead End, Terra Rosa)参加。魅せる・聴かせる・酔わせる 至極の一夜!
岡山 CRAZYMAMA KINGDOM 2015.05.08.(Fri.) 編
cast :
- Vo:赤尾 和重(Kruberablinka, Terra Rosa)
- Or&kb:岡垣 "Jill" 正志(Jill's Project, Aphrodite,Terra Rosa)
- Gt:YOU(Dead End, Terra Rosa)
- Ba:MASAKI(Canta, 地獄カルテット, LIV MOON, DAIDA LAIDA)
- Ds:佐藤 潤一(Mephistopheles, ex.GALNERYUS)
Set List...
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Opening S.E.
- A HELL RAY
- BEWARE ~ M.C.1 ~
- I WILL LOVE YOU AGAIN
- DREAMING COOLER ~ M.C.2 ~
- GO ALONE [未発表DEMO]
- MERRY LADY (with MASAKI solo) [未発表DEMO]
- ADAGIO [未発表DEMO] JILL solo
- MY POOR SOUL
- HOLY ONE'S HOLY VICE
- DO WORK ~ M.C.3 ~
- TO CODA (2016 New tune)
- FANTASY ROCK'N'ROLL (with solos)
- THE ENDLESS BASIS
- BATTLE FEVER (ENCORE 1)
- SASE
- ONE OF SECTIONS 'LAP' (ENCORE 2)
- FRIDAY'S FREE FAIR
Junichi solo (*Nagoya and Osaka)
Jill & You Duet
当日16時過ぎにライヴハウスに到着してみると、既に数人の方がライヴハウス前に待っていらした。
私も含めこの日を幾日も前から、まだかまだかと募る思いで待っていた人であろう事は想像に難くない。
会場への階段を一段づつ下りて行った先の列に並び、思い思いの会話で時間を過ごす。
いつもの情景がこんなにも長いと感じた事は久しぶりだろう。
まずは、物販コーナーにて今回のお目当てである、アルバム『PRIMAL PLUS』とマフラータオルをGet!!
この『PRIMAL PLUS』は、1999年発表の『Primal~Terra Rosa Rare Tracks~』に、"Holy Ones Holy Voice (Live 1986)"と、"My Poor Soul (Live 1986)" を追加収録した会場限定(あとDisc UNION様にて限定数量販売)モノだ。
会場に入ると我先にとステージ前に陣取る面々。開演前の音楽が流れいやが上でも昂ぶる気持ちを抑えて待つこの時間でさえもなぜか幸せに感じるのはなぜだろうか。
そして、スピーカーから流れる音楽が一段と大きくなり、インストが流れる。
照明が徐々に暗転していき、オープニングを告げるS.E.が流れてくると、場内は一段とヴォルテージが上がってくるのが手に取るように分かる。
人の気持ちというものは不思議だ!自然とそういうものが感じ取れてしまうのだ。
幕が開き、メンバーが続々とステージに現れてくる。拍手が巻き起こりメンバーを温かく、いや熱く迎えて入れている。
オープニング曲は愁いのあるギターのメロディが印象的な "A HELL RAY" だ。のっけから女性とは思えないほどの太くて芯のある歌声が響き、一気に観客を惹きつけてしまう!
続く "BEWARE" でのYOU氏のメロディアスなソロはスローなテンポで始まり、途中テンポが速くなるにつれメロディアスさとへヴィさが同居して、えも言えぬ空間を作り出していた。
3曲目には個人的に大好きな曲でもある、"I WILL LOVE YOU AGAIN" の演奏が始まる。じっくりと間近に観ながら聴ける幸せを噛みしめていた。
M.C.で赤尾さんが言われていた言葉を引用するならば、5曲目からの3曲は軽くレコーディングもしたし、ライヴでも演奏はされたそうでが、世には出ていないという貴重な楽曲が演奏された!
こういうのもライヴならではの醍醐味というべきなのか!また、このライヴではYOU氏在籍時の楽曲を中心にセットされている。
"GO ALONE"はミドル・テンポの楽曲だが、ここでのYOU氏のソロは冴えわたる。美メロのシャワー状態!(^^)! 観客をくぎ付けにしてしまう。
続く"MERRY LADY" もミドル・テンポの楽曲となる。この曲ではベースのMASAKI氏が中盤でソロ・タイムを入れてくる。
ヤカンを使用したボトルネック奏法を披露!氏は正統派というべきか4弦ベースを使用しているが、音の配列・組みたて方・見せ場等、とにかくハイレベルなので観る者聴く者を惹きつけた止まない。
未発表ラストは、 "ADAGIO" というバラード。赤尾さんの巧さが一段と際立つ。
未発表3曲の疲労が終わるとJill氏のキーボード・ソロ・タイムに突入。
妖艶な響きが会場を包み込み、そのまま "MY POOR SOUL" へなだれ込む展開で後半へとステージは突き進んでいく。
観る者を惹きつけ飽きさせないどころか、ますます会場の熱気が上がっていく。
次に披露されるのはファストなナンバー、"HOLY ONE'S HOLY VICE" 。間髪入れずギター・リフが印象的である "DO WORK" 。
そして、M.C. を挟みこのライヴの為にYOU氏が作った新曲 "TO CODA" が披露される。
やはり、某バンド (メンバーさんの言葉を借りれば D.E.)とは趣を異にするテラ・ローザ色満載の和製様式美であった。
続く "FANTASY ROCK'N'ROLL" というロックンロールを基調としたナンバーに。
中盤ではMASAKI氏のシュレッド・ベース・、Jill氏のキーボード、YOU氏のギターとソロ廻しが披露されてヴォルテージは最高潮に!
テラ・ローザの代表曲と言える、"THE ENDLESS BASIS" 。赤尾さんの作り上げる歌詞というのも聴いていて独特なワールドを作り出しており、その歌詞に楽曲とが巧く溶け合い和製様式美と呼ばれるテラ・ローザの世界を作り上げているのは間違いない事だろう!
最後にテラ・ローザの中ではファストなナンバー "BATTLE FEVER" と演奏が続き、キーボードとギターのソロ・バトルが繰り広げられる。
全曲通していえる事だがYOU氏の絶妙なトーンがホントにこのバンド・サウンドには合っている!!
演奏を終えたメンバーが一旦ステージ袖に下がるや否やすぐにアンコールが飛び交う。
出てきたのはまずは、ドラムの佐藤 潤一氏。序盤からパワフルであり、MASAKI氏との絶妙なコンビネーションを見せていたが、ここでも壮絶なテクニックと一つの楽曲としての完成度を思わせるかのようなドラム・ソロを展開する。
"ONE OF SECTIONS 'LAP'" が演奏される。かなりレアな組み合わせだと思う。
この楽曲そのものは、バンド87年に発表されたアルバム『THE ENDLESS BASIS / ジ・エンドレス・ベイシス』に収録。
作曲者も当時のこれまた有名ギタリストである三宅庸介氏だ。やはりこういう組み合わせでの演奏もあるからライヴは楽しいのだ!
演奏が終わるとすぐさま2度目のアンコールがかかる。
登場したのは、Jill氏とYOU氏。
Or&kbとギターとの掛け合いでふたりの息の合った静かでメロディアスなバトルが披露されそのままの形で "FRIDAY'S FREE FAIR" でと最後の曲を演奏。気合の入ったまさに2時間30分という長丁場のライヴは幕を閉じた。
いや、しかし長丁場と書いてはいるが本当にあっという間の時間が過ぎってしまった。
至福の時間というものはなかなかそう感じるものなのだろう。
PAの腕の良さであろう、今回のバンドのバランスが非常によく全く耳をつんざくようなこともなく、それでいて各楽器のバランスが良くて聴きやすかった!
そして、最後の最後に楽屋をちらと訪問させて頂きYOU氏と握手して頂いた!(^^)! 感激!!!!!
楽屋まで待機しているときに、後期ドラマーだった元マリノの板倉 淳氏にもお会いする事が出来て、握手もして頂いたので、ダブルの喜びを抱きつつ大阪を後にした。
今後また、こういう形でのライヴがあるのかテラ・ローザの動向にも注目しておかなくちゃ!
また、いや、絶対に観たいと願わずにはいられない。そんな気持ちでいまこうしてレポを書いた私だ。
佐藤潤一
JILL岡垣
赤尾和重
YOU
MASAKI
(Wrote it on 2015.11.02)
地上部にある店の看板を撮影してみた
階段を下りる前に本日のプログラム紹介用で張り付けてあった。既に前売・当日券共に完売状態でした!!
チケット、整理番号も”A-034”という順番で、当日も早めに入場できました。!
非常に画像が小さくなりましたが、タオルです!かなりサイズは横長マフラータイプとなってますね。順番が速く入場できたので、アルバムと一緒にはやめに購入しました!
※こちらの画像のみクリックすると別ウィンドウにて拡大表示されます。